ランニング

2008年8月30日 (土)

ランニングで頭が良くなる? (38) 脳はバラバラ

この話題、ちょっと間があいてしまいましたので、別の切り口から考えて見たいと思います。

脳がバラバラ、なんて言うとびっくりしてしまうかもしれませんが、内臓だってバラバラです。心臓、胃、小腸、肝臓、すい臓、胆のうなどなどなど、いろいろな部品を総称して「内臓」と呼んでいるんです。

脳も同じで、色々な部品から出来ています。大脳とか小脳とかが代表的な部品ですが、もっともっとたくさんあります。最初はひとつだったこの部品は、進化の過程で増えたり、分化したりして今の状態になった訳なのです。そして、その部品のひとつひとつは、それぞれ違う役割を担っていています。

では、誰がこのバラバラの脳に指令を出しているんでしょう?
それは「ワタシ」あるいは、「ワタシのココロ」なのでしょうか?

では、その「ココロ=司令塔」は脳のどこにあるのでしょうか?

又、その指令塔があったとして、脳の各部品はちゃんとその指令塔の命令に従うのでしょうか?

悲しい出来事があった時、泣くまいと思っても涙が出てきます。それどころか、「悲しく思うな」と命令を出してもいうことを聞いてくれません。
脳がバラバラである証拠です。

そのバラバラの脳がどやって統合されているのかを考える前に、そのバラバラな脳はそれぞれ何をしているのかを次回考えてみたいと思います。

2008年8月26日 (火)

二兎を追うものは。

「二兎を追うものは一兎をも得ず」なんて諺がありますが、私は欲張りなもんで、二兎どころか三兎も四兎も追ってしまいます。

だから、「二兎を追うものは。。」なんて言われると後ろめたい気持ちになってしまうんですが、よくよく考えてみたところ、自分の間違いに気づきました。

二兎を一度に追いかけるから一兎も得られないのであって、二兎を一兎づづ追えば二兎とも得られるんです。

この諺が言いたいのは、「一度に追いかけるな!」ということで、「二兎を追うな!」ということではないんですね。

一兎を得てから、次の一兎を追いかければいいんです。

でも、ここで大切なことがあるように思います。 一兎を追うのに夢中になって二兎目を見失うとせっかくのチャンスが逃げてしまいます。

足はちゃんと一兎目に向かっていても、頭の隅というか目の隅で二兎目を追いかけておく必要なんじゃないかと思います。 

因みに、私の頭の隅には10匹は兎がいます。こうなると隅ではなくて頭の中が兎だらけですね(笑)

2008年5月28日 (水)

ランニングで頭が良くなる(37) 右脳と左脳

左脳は言語の脳、右脳は空間の脳であるとよく言われます。

この「言語」とか「空間」というのは、それぞれの脳が物事を処理する時の特長をとても良く表現しています。

人間の処理の方法には二種類あって、「継次処理」と「同時処理」があります。
前者は、物事をひとつずつ処理していく事、後者は、同時に処理していくということです。

もうお分かりのように、「言語」は継次処理、「空間」というのは同時処理というイメージですよね。

つまり、ひとつひとつ積み上げて考えていく時は、左脳を使い、全体を(空間的に)把握する時は右脳を使っているのです。

人間はいろいろな課題をこの違った特長を持った二つの脳を駆使しながら解決していくんですね。

さて、人間には得手不得手というのがあって、「継次処理」が得意な人もあれば、「同時処理」が得意な人がいます。
「利き手」ならぬ「利き脳」とでもいいましょうか。

例えば、「8+7」を計算する時のことを考えて見ましょう。

これを「継次処理」で解くとどうなるか。

「継次処理」では碁石を横に並べます。

         8                          7
○○○○○○○○ + ○○○○○○○

数字は10になると分かり易いですから、右の碁石から一つずつ「順番」に左にくっつけます。

           9                          6
○○○○○○○○○ + ○○○○○○

           10                          5
○○○○○○○○○○ + ○○○○○

で、答えは15になります。

それでは、これを「同時処理」で解くとどうなるか。

「同時処理」では碁石を縦にならべます。

  8   ○○○○○○○○
                +
  7    ○○○○○○○

全体を見回して10の塊を作りたいので、5ずつに分けます。

  8   ○○○○○ + ○○○
                +         
  7    ○○○○○ + ○○

で、左の塊が10、右の塊が5で、15となります。

どちらが優れているということはないのですが、世の中のことはたくさん複雑なことがあるので、この両者をバランス良く使っていくことが大切になってきます。

ですから、「左右バランス良く使うランニングは頭にも良い」という理屈になるんです。

次回は左右の連携。

2008年5月26日 (月)

ランニングで頭が良くなる(36) 小脳から右脳・左脳へ

これまでの話で、小脳が運動能力のみならず、知能においても重要な役割を果たしているということはお解かり頂けたでしょうか?

「脳を鍛える」為には「脳トレ」ばかりではなく、「運動」もやっぱり大切なんですネ。

よく遊び、よく学べです。

ところで、この話題のタイトルは「ランニングで頭が良くなる?」ですから、「運動で頭が良くなる」ということを述べるだけでは片手落ちです。

これまでも、ランニングは景色を追いかけて目が動くから良い、とか、足裏からの刺激があるから良いとか、振動で「前庭」が刺激されるから良い、とかいくつかランニングが知能に関係するというお話をしてきましたが、実はこれらはランニングの効能の本命ではなかったんです。

では、なぜ、ランニングが頭を良くする効果が高いのか、それはランニングの「左右対象性」と「交叉性」にあります。

簡単に言ってしまうと、ランニングすることで、右脳と左脳のバランスや連携が良くなると言うことなんです。

これだけでは、何のことやら解らないので、次回からは「右脳」「左脳」などのお話から始めたいと思います。

2008年5月23日 (金)

ランニングで頭が良くなる(35) 過去から将来を予測する引き算の脳

例えば相手の顔色を数字の列で表してシミュレーションみましょう。

例えば、現在の相手の感情は「2、5、6」であるとします。

この相手に、「1、1、1」という感情効果を生む言葉をかけたとすると、それが加えられ、「2+1、5+1、6+1」=「3、6、7」という感情に変化するとします。

一方、感情は流れているものですから、何もしなくても変化するものとします。

例えば、「2、5、6」という感情も、次の時点では、「1、3、4」という感情に変化してしまうこともあります。
このような変化をした場合、「1、1、1」という感情効果を生む言葉をかけると、その結果は、「1+1、3+1、4+1」=「2、4、5」となります。

さて、相手が「2、5、6」という感情である時、相手を「7、7、7」というラッキーな感情になってもらおうと思ったらどうすれば良いでしょうか。

ここで引き算の脳「小脳」が活躍します。 そうですね、「7-2、7-5、7-6」=「5、2、1」という言葉をかければ良いんですね。

でも、相手の感情は動いていますから、前の例のように「1、3、4」に変化しちゃたりしてると、思惑が外れて、相手は「1+5、3+2、4+1」=「6、5、5」という予想と違った感情になってしまいます。

どうしてこういう残念な結果になってしまうかというと、それは相手の「過去」の感情の軌跡を追っていないからです。 

もし、小脳を使って相手の過去の感情を辿っていた場合にはどうなるでしょうか。 例えば、相手がちょっと前の時点では、「3、7、8」という感情であったことを知っています。

つまり、過去の感情が 「3、7、8」、現在の感情が 「2、5、6」ということですが、これが解っていると、このまま言葉をかけずにいた場合に、相手の感情が将来どうなっているかを予測することが出来ます。

どうです? 出来ますか?

答えは、「2、5、6」です。

どうして?  これは次の様にならべてみれば解ります。

過去  「3、7、8」
現在  「2、5、6」
将来  「1、3、4」

そう最初の数字は「1」づつ減って、二番目と三番目の数字は「2」づつ減っているんです。
これは「類推」という最も単純な推論の方法です。

将来の感情の予測が出来れば後は簡単。

ここでも引き算の脳「小脳」を使って、「7-1、7-3、7-4」=「6、4、3」という感情効果を生む言葉を相手にかければいいんですね。

この相手との言葉と感情のやりとりは、表面だけしか見ていない第三者にとっては不思議に思えるかもしれません。

現在の感情「2、5、6」に対し、「6、4、3」という言葉をかける訳ですから、感情の流れを知らない第三者から見たら、結果は「2+6、5+4、6+3」=「8、9、9」になるはずなのに、相手は「7、7、7」で幸せな顔つきをしているんですから。

そう、この第三者が正に「空気が読めない人」なんですね。

2008年5月21日 (水)

ランニングで頭が良くなる(34) 「現在」「過去」「未来」

ちょっと間が開いてしまったので、復習から。

●空気読めない=「顔色」が読めない。

●「顔色を読む能力は小脳に関係している」と仮説すれば、

●運動により小脳(=引き算の脳)を鍛えれば顔色を読む能力が向上するはず。

という話の流れでした。

そこで、「顔色」って何でしょう? という質問になります。

気分を害すると「顔色が変わる」というように、「顔色」には人の「感情」が反映していますね。  「顔色」はその人の現在の「感情」の表れです。

では、その感情はどこからくるのでしょう?

「うれしい」という感情は、何か良いことが「あった」から感じます。
「怒り」 は、何か腹立たしいことが「あった」から感じます。

そうです、「感情」は「過去」の出来事からくるのです。

「顔色」はその人の「現在」の「感情」の表れで、その「感情」は「過去」の出来事からくるのです。

では、「顔色を読む」とはどういうことでしょうか。

そう、もうお分かりですね。 「顔色を読む」ということは、相手の「現在」の表情の変化から、「過去」どんな「出来事」があったかを思い返し(引き算)、「現在」から「過去」に向かって相手の「感情」の流れを遡り(引き算)、相手が、どうしてこういう感情=顔色になっているかを理解することです。

これは引き算の思考ですから小脳の仕事です。

この「流れ」を流れの「起点=過去」まで遡り掴むことが出来れば、こんどは、自分自身が主人公になったつもりになり、その流れに乗って「過去」から「現在」までの感情の流れを自分の事のように感じることが出来ます(足し算)。

そうなればしめたもの。

さて、時は「現在」、主人公は貴方です。

相手の「顔色の変化」に気づいた貴方は何か言葉をかけなければなりません。

ここで大脳(足し算の脳)だけ使うとどうなるでしょう?

大脳は「現在」の相手の顔色を分析し、推論し、何らかの結論を将来に向かって足し算で「無理やり」に「論理的」に導き出します。

人間は我が家のアホイヌと違って複雑ですからこの分析は大抵は外れます。 そして、往々にして相手の感情の流れから外れた「場違い」な言葉をかけてしまうのです。 これが「空気が読めない」状態です。

これに対し、小脳を使うと、上で述べたように、現在の相手の顔色=感情から「引き算」をしていって、過去の感情に遡ることが出来きるのです。

そうして、相手の「過去」から「現在」に到るまでの感情の軌跡を「将来」に向かう「時間軸」に沿って辿ることのできる貴方は、その「軸」さえ相手と大きく違わなければ(例えば、同じ日本人であれば)、自分のかけようとする言葉が、相手の感情をどう動かすかということが、自分の感情メカニズムからの「類推」、そう計算ではなく「類推」、により容易に予測することが出来るのです。

この次回は、これを例によって、数字を例えに使ってみましょう。

2008年5月14日 (水)

ランニングで頭が良くなる?(33) 「空気読めない」と「引き算の小脳」

小脳は、達成したい「結果」から「出発点」を見つけ出す(計算する)能力を持った脳、ということができるのでしょうか。

「逆引き広辞苑」みたいなものです。

又、別の言い方をしてみましょう。

● 大脳は「足し算」の脳。 現在から「将来」に向かう足し算。

● 小脳は「引き算」の脳。 現在から「過去」に向かう引き算。

大脳が得意なのは足し算ですから、今ある状態から将来を「予想」するのが得意。

小脳が得意なのは引き算ですから、今ある状態から過去がどうだったかを「想像」するのが得意。

で、今日のテーマである「空気読めない」と「小脳」の関係はどこにあるのでしょう?

それを考察する為に、「空気読めない」というのがどういう状態を指すのかをまず考えて見ましょう。

「空気読めない人」というのは、例えば、飲み会でみんなが「帰りたい」と思っているのに、一人だけ「二次会!!!」とハシャグ人。(私の事?)

こういう人は、大抵、周りの人の顔色を見ていません。 あるいは、顔は見ていても、顔色が読めません。 だから場違いな事を考える。 「空気読めない」≒「顔色読めない」ですね。

では、どうして顔色が読めないのか。

そもそも「顔色」っていうのは何なんでしょうか?

(続く)

2008年5月13日 (火)

自分の足で歩く

(自分の足で)

性格なんでしょうが、他人やモノに頼るのが嫌いというか、自分でやらないと気がすまないというか、貧乏症なんですかね。

シンプルに、何も身にまとわず、その身一つで生きて行きたい。 自分の足で歩いて行きたい。といつも思うんです。

ランニングもヨットもこの点では一致しています。 だから続いているんでしょうね。

ランニングは文字通り自分の足ひとつですし、ヨットは、エンジンに頼らず、風の力だけで、船と身体をひとつにして、風を引き寄せて進んでいく。 やはりどちらも「その身一つ」です。

(原始的)

人間の移動の最も原始的な方法は、「走る」です。 「歩く」じゃなくて「走る」。
狩猟をしていた原始時代には、「歩いて」いるだけでは生きていけません。 「走る」ことの方が原始的なんです。 (サルもあまり歩きませんよね)

海の上での最も原始的な方法は、帆船。 紀元前4千年にエジプトやメソポタミアで帆船の使用が始まっているようです。

ランニングにヨット。 どうやら私は、原始的(ワイルド)なものが好きなようです。

(法律もワイルド)

ふとしたことから始めた法律の勉強ですが、どうやらハマってしまったようです。

法律っていうと、何か近代的なイメージが付きまとっていたんですが、実はそうではなく、もっともっと原始的(ワイルド)なものだというのが解ってきました。

やはり、「原始的」な所にハマってしまったんですね。

歴史をちょっと知っていればあたりまえのことだったんですが、法律の起源は「目には目を、歯には歯を」で有名なハムラビ法典で紀元前18世紀の出来事。そして、世界最初の民法と言われるローマ法は紀元前1世紀。

人と人との関係を整理するという意味では、宗教や心理学と似たところがあると思うんですが、法律は、仏教(紀元前500年頃)やフロイト心理学(19世紀)なんかよりもずーーと古いんです。

弁護士も司法書士も独立開業ですから、自分足で歩くという点についてもコンセプトが合います。


(女房もワイルド?)

これについては多くの説がありますが、ここでの発言は控えておきましょう(笑)

2008年5月 8日 (木)

ランニングで頭が良くなる?(32) 「反対言葉」

連休でさぼっちゃいました。。。

さて、どうやって逆算が出きるようになるか。言い換えると、どうやって上手にボールが投げれるようになるか、というお話でしたね。

昔、「反対言葉」という遊びがありました。

「てぶくろ」を反対言葉にすると「ろくぶて」で六回叩かれる(笑)

小脳の記憶もこんなイメージではないでしょうか。

大脳が「てぶくろ」と言おうと思って、きちんと「てぶくろ」と言えたら、小脳はそれと逆の順番で「ろくぶて」を覚える。 で、相手がぶってくるので「成功!」の記憶が小脳に残る。

大脳が「てぶくろ」と言おうと思ったが、間違って、「どぶろく」と言ってしまったら、小脳は言ってしまった言葉通りに逆にして「くろぶど」を覚える。 でも相手はぶってこず、黒ブドウを持ってくるので、「失敗!」の記憶が小脳に残る。

で、試行錯誤が繰り返されるうちに、「失敗!」のしるしのついた言葉の順番は(アフロヘアーが抜けて)消え去っていって「てぶくろ」に対応する「ろくぶて」だけが小脳に記憶されることになる。

「逆に覚えて何の意味があるの?」

そうですね。言葉として捕らえるとそうですが、「て」=帝国ホテル、「ぶ」=金沢文庫、「く」=黒崎、「ろ」=六本木 という風に、場所の頭文字と考えて、六本木(ろ)に行くためには、帝国ホテル→金沢文庫→黒崎→六本木の順番で行かないと行けない。 とでも思ってください。

そうすると、「六本木に行きたい」と思ったとき、「帝国ホテル」を思い出さないと六本木には行けません。

そう、人間が何かをしたいと思うときは、結果が先に頭に浮かぶんですね。 つまり、最後の文字。 最初の帝国ホテルが頭に浮かぶわけじゃないんです。

でこんな時、「ろくぶて」と小脳が覚えていることが助けになります。

大脳で「六本木(ろ)に行きたい」と思うと、「ろ」という情報が小脳に入り、小脳は「ろ」から順に辿って、「く」、「ぶ」、「て」と「帝国ホテル」に行き着くのです。

だから、「六本木」行くなら「帝国ホテル」と、わざわざ地図を見ながら大脳が考える必要もなく、自然に流れる様に、答えが出てくるのです。

次回は小脳とKY(空気読めない)です。

2008年5月 1日 (木)

ランニングで頭が良くなる?(31) 小脳と算数-逆算の能力

算数なんて大嫌い! という方もあろうかと思いますが、大脳と小脳の比較をする為に、チョッと算数の問題を解いてもらいましょう。

問題 「□の中を埋めよ」

①   3 + 4 = □

②   3 +□ = 7

どうです? 簡単な計算ですが、①はひと目みて答えられる人が殆どだと思いますが、②の方は、一瞬ですが頭が止まった感じがしませんか?

実際に、子供達にとっても、②の形式の問題というのは難しいのです。 又、「頭が軟らかくなる」ということで、②の形式の問題を多く解かせる塾もありますし、「脳トレ」もそうですよね。

この違いはどこから来るのでしょう?

勿論、はっきりしたことは解っていませんが、①は大脳だけで解ける問題、②は大脳と小脳が協力しないと解けない問題、だから、②の方が難しい。 と仮説できるんじゃないかと思います。

つまり、この②の問題を解く時には、小脳の「流れる様な動きを作る」という独特の働きが必要なんじゃないかという仮説です。

実際にLD(学習障害)の子供達には「流れるような動き」ができない不器用な子供が多いということは既にお話しましたよね。

さて、②の算数問題と「流れる様な動き」に共通することはなんでしょうか?

答えを先に申し上げておきましょう。 それは、「ある結果をもたらす原因を見つけ出す」ということです。

「腕がこう動く」というのが結果で、そう動くようにする為の「筋肉の動かし方」が原因です。これが出きると、自分の描くイメージ通りに腕が動きます。

②の問題も、「7」が結果で、3に足されて7になる「4」が原因です。

「逆算の能力」とでも名付けましょうか。

それでは、「小脳はどうやってこの逆算ができるようになるのか」が次回のテーマです。

2008年4月25日 (金)

ランニングで頭が良くなる(29) 小脳は町医者

大脳での思考と小脳での思考とはどう違う?

。。。後から考えると、大それた事を言っていたようです。

そもそも大脳でどうやって思考しているかすらよく分っていないのに、大脳と小脳を比較するなんていうのは、かなり無理がありますが、またもやイメージ的にやってみましょう。

大脳での思考は、運動でもそうですが、「意識的」な思考です。

司令塔である前部前頭葉が、脳のハードディスクに保存されている情報記憶をメインメモリー上にダウンロードして、メインメモリー上である操作を行い、結果を出力する。

例えば、単語という「意味情報」と、文法のような「操作情報」をメインメモリーにダウンロードして、メインメモリー上で「文章」を構成し、「言葉」として出力する、てなもんです。

ここで問題は、意味情報、操作情報、メモリー、司令塔、これみんな、脳の中で位置する場所が違うということなんです。 「大病院」とか「お役所」みたいなイメージですね。 あっち行ったり、こっち行ったりしなきゃならない。

既製の専門部品が一杯ならんでいて、あっちのスイッチを入れたり、こっちのスイッチを入れたりして、ひとつの作業を行っていく、ってなイメージかな?

この仕組みの特長は、専門家集団なので旨く組み合わせれば複雑な事が出きる、反面、バラバラでたらい回しに合いやすい(笑)。

さて、これに対して、小脳は、町の電気屋さん、かかりつけのお医者さん。

医龍じゃなくてコトー先生。

専門性は低いけれども、ひとりで何でもやっちゃう。
理論とか原理とかは理解していないけど、パターンで覚えているので出来ちゃう。

そして、この「パターンで覚える」というのが実は大切なところなんです。 好きな歌の歌詞を覚えるのに似てるかな?

次回は、どうやって小脳がパターンで覚えるか、どうしてパターンが大切か、です。

2008年4月24日 (木)

ランニングで頭が良くなる(28) 思考を身体で覚える

「身体で覚える」というのは小脳(アフロヘアー)の役割だと前回お話ししました。
ですから、ここで言う「身体」とは「小脳」ということになりますね。

ということは、「思考を身体で覚える」っていうのは、「小脳で思考する」ということになりますが、昔から、思考は大脳で、小脳は運動、と教わっています。

はて?

実は、最近の発見では、小脳でも思考する、ということが解ってきているんです。

こういうと、「小脳(=運動脳)での思考なんていうのは、体育会系(失礼!)の低レベル思考なんじゃないの?」なんて冷ややかな批判を浴びそうですが、実は逆なんです。

小脳が運動に特化しているのは、生物が進化していく流れで見ると、サルやヒヒまでで、チンパンジー以降は運動に関係しない小脳の部分があることが分ってきました。

つまり、小脳を思考に使うのは高度に進化した動物だけなんです。

小脳を使った思考というのは高級なんです。 ですから、ランニングで小脳を鍛えれば頭が良くなるはずなんです(笑)

それでは、大脳での思考と小脳での思考とはどう違うんでしょう?

2008年4月23日 (水)

ランニングで頭が良くなる?(27) 「身体で覚える」ということ

前回の「10万通りの処方箋を最初から持っている」というところは少し誤解を生みそうなので補足しておきましょう。

処方箋といっても、生まれたまんまの状態では、そこに書かれているのは意味不明な言葉の羅列です。 ですから最初から「正しい」ボールの投げ方の処方箋が保存されている訳ではないのです。(常識的にもそうですよね)

一方、言葉が「意味不明」ということは、言葉が「定義」されていないというのが理由だと思ってください。 例えば、「AにBを施してCに与えよ」と書かれているようなものです。
これでは意味不明なのも当然です。

でも、AとBとCが定義されれば、ちゃんとした文章になりますよね。

それじゃあ、どうやってABCが定義されるのかというと、これも、試行錯誤、というか身体から小脳への働きかけなんじゃないかと思います。

ボールを投げようとして腕を回すと、色んな筋肉が動くので、沢山の「筋感覚」が大脳の運動野に刺激として戻ってくる。そういう刺激を何度も繰り返すことによって、それぞれの刺激とアフロヘアーの毛の一本が対応して繋がっていく。そう、繋がる=定義される、ということなんです。

こうやって、ボールを投げる時に発せられる、大脳と筋肉からのありとあらゆる刺激(=メッセージ)をアフロヘアーを通じてプルキンエ細胞に集める。
全て集めてから、いらない、失敗につながる刺激が入ってこない・出て行かないように「毛」を抜いていってしまうんですね。

「最初はなんでも取り入れて、それから忘れる」 これは、「型に始まり型に終わる」でお話したことにも相通じるところがありますね。

http://mayupapa.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_ab89.html

さて、これが運動を「身体で覚える」ということなんですが、人間の場合は、思考を「身体で覚える」ということもあるんです。 どちらも、小脳とアフロヘアーが関係しています。

これについては次回。

(続く)

2008年4月22日 (火)

ランニングで頭が良くなる(26) 上達のコツは「忘れる」こと

プルキンエ細胞は「失敗を重ねて」ボール投げの様な一連の運動を覚えていく、と前回お話しました。

さて、今回はその仕組みについてです。

(プルキンエ細胞には10万本のアフロヘアーがある)
プルキンエ細胞というのは、ちょっと変わった格好をしていて、10万本以上の神経線維が細胞の頭の所に、アフロヘアーの様にグチャグチャっと、くっついています。 そしてプルキンエ細胞は、このアフロヘアーのスタイルを変えることで一連の動きを覚えるのです。

(アフロヘアーに指令のコピーが伝わる)
大脳が「ボールを投げろ」と指令すると、その指令は手足の筋肉に伝わると同時に、そのコピーが小脳に入り、アフロヘアーを経由してプルキンエ細胞に伝わります。

(投げ方により指令の通る「ヘアー」が変わる)
ボールの投げ方には色々ありますが、その色々な投げ方に応じて、アフロヘアーのどの毛(神経繊維)をコピー指令が通るかが変わってきます。 先ほどの10万本以上の神経線維のどれかを通っていくのです。

(10万本のひとつひとつが処方箋)
投げ方の数だけアフロヘアーの毛(神経線維)があると考えると、プルキンエ細胞は10万通りの投げ方の処方箋を最初から持っている、とも言えます。

(上手に投げる処方箋は?)
となれば、この10万枚の処方箋の中から、上手に投げる処方箋だけを選ぶことが出来れば、ボール投げは上達するという訳です。 そして、この処方箋選びに「失敗」が大切な役割を果たします。

(失敗すると毛が抜ける)
処方箋選びの為に、ボール投げが失敗すると、「失敗した」という情報がプルキンエ細胞に戻って来るような仕組みを神様が考えました。
「失敗情報」がプルキンエ細胞に戻ってくると、その時に活性化していた神経線維(失敗の処方箋)がプルキンエ細胞から外されてしまうんです。

(上達とは忘れること)
外さされてしまえば、次回からはその動きを繰り返すことはありませんよね。
失敗した処方箋とフラレタ女は忘れてしまうのが一番です。
覚えるんではなく、忘れる。 これは簡単です。

上達とは余計な動きを忘れることなんですね。

(続く)

2008年4月21日 (月)

ランニングで頭が良くなる?(25) ボール投げ細胞

① 「筋肉1」を動かす
② 「筋肉1」が動いたら「筋肉2」を動かす
③ 「筋肉2」が動いたら「筋肉3」を動かす
④ 「筋肉3」が動いたら「筋肉4」を動かす
⑤ 「筋肉4」が動いたら「筋肉5」を動かす

これが「大脳的」な覚え方です。 でも、これでは「流れる」ようにならない、ということは既にお話しました。

さて、小脳はこれをどう覚えるのでしょうか?

答えは、、、 「12345」 と覚えるのです。

えっ?! それじゃあ大脳とあんまり変わらないじゃないの!

いえいえ、小脳が覚える「12345」というのは、5つの数字のつながりではなくて、「橙」と同じような「ひとつの文字」なのです。

小脳には「プルキンエ細胞」というのがあって、この細胞が上の①から⑤までの一連の動きを[「ひとつ」の文字として「一人」で覚えてくれるんです。

「一人」が覚えているんですからややこしくありません。 彼に指示さえすれば、一連の動きを全てコントロールしてくれる、言わば 「ボール投げ細胞」です。

大脳は、「組み立て」たり、「配線」したりして、多くの細胞を「繋げる」ことで一連の動きを作り上げます。 だからややこしいしぎこちない。

それに対して、小脳は、「一人」で全部を動かしてしまう。 ここに「流れる」ような運動の秘密があるのです。

で、どうやって小脳が「一人」で覚えるのかというと、これがまた面白いんです。

プルキンエ細胞は、「失敗を重ねて」一連の動きを覚えて行くんです。

その仕組みについては次回。

2008年4月18日 (金)

ランニングで頭が良くなる(24) 小脳の役割

「小脳は運動に関係している」ということは耳にしたことのある方は多いと思います。

前々回(22回)に見てきたように、頭(前頭葉)を使って運動しようとすると、ぎこちなくなり、流れる様な動きにはなりません。

何故かというと、前頭葉がボール投げの様な一連の運動を指令する時には、

- 覚えているひとつひとつの動きの順番の通りに、ひとつづつ指令を発する

- 指令はひとつひとつ、半ば独立に出されるからバラバラになりやすい

と考えられます。

流れる様な動きをする為には、ひとつひとつ、細かく正確に動かすことが大切なのではなくて、「一連」の動きを「ひとまとめ」にして、全体を覚え、全体を実行することが大切なのです。

「小脳」が運動を指令する時にはこの様にやっている為、人は流れる様な動きが出きるのです。

全体で覚えるというのをイメージ的に言い換えますと、「だいだい」を覚えるのに、「だ」と「い」と「だ」と「い」を覚えるのではなく、「橙」と覚えたり、果物の「橙」のイメージを覚えたりすることです。

「橙」という漢字も、橙のイメージもひとつのものなので、バラバラになることもなく、実行される時も「流れる」様にひとつの動きとなります。

でも、問題があります。

「橙」と覚えても、読み方を忘れちゃいます。 「だ」と「い」がある事ぐらいは覚えられたにしても、「だだい」なのか「だいだい」なのか「だいだ」なのか、忘れちゃいます。

小脳はどの様にしてこれを覚えているんでしょうか?

(続く)

2008年4月17日 (木)

ランニングで頭が良くなる?(23) いざ「小脳」へ

「ランニングで頭が良くなる?」って話からずれてるんじゃない? と心配になられた方の為に、流れを整理しましょう。

①LD(学習障害)児は「不器用」であったりする (15回)

②学習だけではなく、運動による支援でもLDは改善する(16回)

③男の方がLDが多いのは男脳の方が「かよわい」から(17回)

④かよわく傷ついた脳もネットワークを再生しうる(18回)

⑤トランジスタが壊れても、グリア細胞が配線をしなおすことでネットワークは回復する(19回)

⑥「流れるような運動」が出来ないと学習が困難になる(20回)

⑦身体で覚えることにより「流れる様な運動」が出きるようになる(21回)

⑧単純なトランジスタ配線だけでは「流れる」様にはならない。小脳が重要。(22回)

という流れでしたね。

これから暫くは「小脳」の話になります。

小脳って、昔は「運動を司る脳」という風に習いましたよね。 でも最近は「知能」にも関係しているとも言われています。

次回からこの辺をお話しようと思います。

(続く)

2008年4月16日 (水)

ランニングで頭が良くなる(22) 「流れを覚える」

脳はどうやって「身体で覚え」でいるのでしょうか?

理化学研究所で行われている研究を基にして、理解しやすくする為に私見も交え具体的な説明を試みてみましょう。

ボールを投げる時、5つの筋肉を使うとしましょう。 筋肉に 筋肉1、筋肉2、筋肉3、筋肉4、筋肉5と番号が付いているとして、その順番で筋肉を動かせば、上手下手はともかく、ボールは取りあえず投げられるとします。

さあ、これを脳がどう覚えるか。
大脳はトランジスタと配線の集まりですから、筋肉1が動いたら、次に筋肉2が動くように配線すればいいんですね。

一番簡単な「初心者的」方法は、「筋肉1」を動かす指令を出すトランジスタを「筋肉2」を動かすトランジスタに繋げ、さらにそれを3,4,5と単純(直列)に繋げていく方法です。

この方法は頭の中だけで覚える方法ですから、「意識的」に動かすことが必要で、又、筋肉が実際どう動いているかをモニターしないで頭だけで勝手に指令を出しますから、動きはぎごちなく、とても「流れるような」動きにはならないでしょう。

でも、最初の最初は、やっぱり上の様にぎこちなく一連の動きを覚えていくんでしょうね。

では、少し慣れるとどうなるか。 前にも出てきたかと思いますが、身体からのフィードバックを活用します。

「筋肉1」が動いたら、その動いた「筋肉1」から「動いた」という感覚が神経を伝わって脳のどこかのトランジスタに戻ってきますから、そのトランジスタを次の「筋肉2」を動かすトランジスタに繋げればよい。 これを繰り返して、1から5迄の筋肉が順番に動くような回路が完成します。

これだと、ひとつひとつ実際の筋肉の動きをモニターしながら一連の運動を作り上げていきますから、動きはよりスムーズになるでしょう。

でもこの方法には致命的な欠陥があります。それは、 「筋肉1」からの「動いた」という感覚がきっかけとなって「筋肉2」が動く、というところです。

だって、「筋肉1」ってボールを投げる時だけに動く訳ではありませんよね。 背中を掻くときにも「筋肉1」は動くかもしれません。 「筋肉1」の次に「筋肉2」が動くのはボールを投げる時だけでいいんです。

さて、どうしたらいいんでしょう。 そこで「小脳」の登場です。

(続く)

2008年4月15日 (火)

ランニングで頭が良くなる (21) 「流れる様な運動」

「流れる様な運動」 これの出来・不出来が学習のプロセスに影響してしまうんでしたね。

今日は、この「流れる様な」というのがキーワードです。

例えば、初めて自転車に乗る人に自転車の乗り方を言葉で教えてみてください。

右足を踏み込んで、左右のバランスは取るけれど、手に力を入れ過ぎないようにして、左足を踏み込んだら少し右に体重を移して、、、

この通りやったら必ず転びます(笑)

ボールを投げるのも、打つのも同じです。

頭で考えて、身体を動かすとどうしてもぎこちなく、流れるようには出来ません。

じゃあ、考えなければ旨く出来るかというとそんなことはありません。 「来た球をカーンと打てばホームランになるんだよ」なんて言えるのは某名監督だけです。

ヒトは、難しい動きを覚える時は、それを繰り返し繰り返し、頭じゃなくて「身体で覚える」といいます。

言葉もそれに近い所があります。 母国語である日本語は、繰り返し繰り返し「身体で覚えて」いるから、使うときにはあまり頭を使いません、でも、英語は全く違います。

運動も、知能も熟達するには「身体で覚える」ことが必要な点では一致しているようです。

で、「身体で覚える」???

身体に脳味噌はありませんから、やっぱり脳で覚えるんですが、頭で覚えるときの「脳」と身体で覚えるときの「脳」はどう違うんでしょう?

次回はその仕組みについてのある仮説をお話します。

(続く)

2008年4月14日 (月)

ランニングで頭が良くなる?(20)

前回は、脳には可塑性がある、即ち、使えるトランジスタは沢山余っているので、
再配線すれば、一度壊れても復活する可能性がある。 というお話でした。

さて、そろそろ本題の「運動」との関係です。

LDの子供は往々にして不器用だったりします。
そしてそれは単なる偶然ではなくて「LD」と「不器用」さは関連性があると考えられています。

「LDだから不器用」というよりは、「不器用だからLD」という様な方向性での関連です。

例えば、「目と手の協応」という問題があります。

皆さんが字を書くときに、目は鉛筆の先を追って書いた字を確認していますよね。 逆に、迷路を鉛筆で線を描きながら解こうとする時、先ず目が行き先の道筋を決め、それを鉛筆が追っていますよね。

この様に、目と手がお互いに二人三脚で作業をしていくことが目と手の協応です。

「不器用」だと、この協応が旨く行かない事があります。 目が手の動きに協応しない。
例えば、指が真っ直ぐ文章中の文字を追っているのに、目は行ったり来たりする。 

これでは、英語で言えばスペルの順番が解らなくなっちゃいますし、見える単語が順番通りに目に入ってこないと、読んでも意味が解らない。

ちゃんと理解する能力があっても、入ってくる情報の順序がめちゃくちゃなら、他の人と同じ様な理解のしかたは出来ませんよね。

足し算をしても桁がずれてしまう。

そういう、流れるような「運動」が出来ないと、基本的な能力があるのに、インプットされる情報が歪んでしまうために、読んだり書いたり計算したりが困難になる。 それがLDと運動の繋がりです。

(続く)

2008年4月12日 (土)

ランニングで頭が良くなる(19) 脳の配線

脳の表面(皮質)にはトランジスタが敷き詰められています。 これは、一度壊れたら直せません。

一方、そのトランジスタの配線は脳の内側(白質)に枝分かれして伸びていて、複雑に絡み合っています。繋がっていたり、繋がっていなかったり、繋がっていたとしても、無駄に繋がって空回りしていたりして、有効に働いているトランジスタは全体の1割りにもなりません。

と。ここまではコンピューターで言えばハードウェアーの話ですね。そして、人間の「記憶力」とか「思考力」といった「ソフトウェア」は、この配線がどう繋がれてトランジスタがどうプログラミングされているか、ということになります。

さて、この配線は誰が繋げるのでしょう。 そう、それがグリア細胞なんです。 グリア細胞は配線に絡み付いていて、こっちとあっちを繋げたり、繋がった配線が外れないように守ったりします。

だから、今まで使っていたトランジスタが壊れてしまった時、そのトランジスタを取り替える訳には行きませんが、配線を張り替えることによって、他の元気なトランジスタを使うことで機能を回復させることが出来るんです。

でも、どう配線を張り替えればいいかなんてグリア細胞が知る訳もありません。
どうやっているんでしょうか?

足を動かす指令を出すトランジスタが壊れてしまったとしましょう。 グリア細胞が何の見通しも無く、ただ試行錯誤しても、偶々うまい具合に配線されて、足を動かす神経に正しいトランジスタが繋がる、なんてことは万にひとつもありません。

そうではなくて、逆をやるんです。 足を自分や誰かに動かしてもらう。 そうすると、足に繋がっている神経が刺激を受けてます。 もちろん、その神経は壊れたトランジスタに繋がっているわけですが、脳の中にまでその刺激が届けば(脊髄をやられていなければ)、脳の中ではその刺激を発する神経細胞をグリア細胞が見つけ出して、それを他のトランジスタに繋げる、そうして又、その次のトランジスタが刺激されて、グリア細胞がその又次のトランジスタに繋げる。

こうやって、いくつもいくつもトランジスタをグリア細胞が繋げていくうちに、旨く行けば、正しいトランジスタに繋がることもある訳です。

これって、正に、リハビリテーションでやっていることですよね。

人とはちょっと違った個性的な脳神経のネットワークを持っていても、配線を工夫することで補える。 そして、それを旨くやる為には、リハビリテーション、即ち、外からの刺激が大切なんです。

次回は、LDと「不器用さ」についてです。

(続く)

2008年4月11日 (金)

ランニングで頭が良くなる?(18) 脳は復活する

脳の発達の過程で、お母さんのお腹の中にいるときに、環境ホルモンなどから何らかの影響を受けてしまい、脳が普通とは異なる道筋を通って発達していってしまう。 これがLDの原因のひとつと考えられています。

でも、これって改善するんでしょうか?

人間の脳神経細胞は胎児の時に最大になり、後は少なくなっていくだけ、といいます。
脳に傷がつくともう戻りません。 私の脳も、先月の転倒騒ぎで右側頭葉の一部が傷つき、もう戻りません(涙)

小学生くらいになると、脳の神経ネットワークも殆ど完成してしまいます。 そして、脳神経細胞は減っていく一方です。

普通とはちょっと違う、個性的なネットワークを発達させたLDの子供達。

出来てしまったネットワークを組み替えることは出来ないし、脳神経細胞は再生しないから、新しいネットワークを作り直すことも出来ない。

八方塞がり?

いやいやそうでは無いんです。 今までは、知能の主役はこの脳神経細胞(脳皮質とも呼ばれる)だと言われていましたが、最近の研究ではグリア細胞と呼ばれる、神経細胞では「ない」、脳の中の細胞が重要な役割を果たしていると考えられるようになってきました。

そして、このグリア細胞は「再生」するのです。 しかも、脳神経細胞の何倍もの数があるのです。

神経細胞とグリア細胞の関係はちょっと想像しにくいので、次回、他のものに喩えて説明して見ましょう。

(続く)

2008年4月10日 (木)

ランニングで頭が良くなる?(17) 男脳と女脳

ちょっと横道に逸れますが、LDになるのは、女の子より男の子の方が比率的に高いという調査結果があります。

「だから女の方が賢い!」なんて事を言わないで下さい。 ちゃんと理由があるのです。

「話を聞かない男、地図が読めない女」という本がベストセラーになったことがありますが、脳には「男脳」と「女脳」があって根本的な構造が違うんです。

発生的に言うと、最初はみんな「女脳」なんですが、お母さんのお腹の中で赤ちゃんが男性ホルモンを出すようになると、そのホルモンの刺激を受けて、女脳が男脳に変化していきます。

この「変化」というのが厄介者で、男性ホルモンの出具合や、所謂「環境ホルモン」の影響でこのデリケートな「変化」が影響を受けてしまうことがあるんです。

性同一性障害と呼ばれる、「身体は男だけど心は女」という方たちも、この変化がうまく行かず、脳が女脳のままである為、と考える人たちもいます。

いずれにしても、男の子は皆、女脳から男脳へのデリケートな変化をくぐりぬけて来なくてはならないので、何らかの原因で発達に障害が生ずる可能性が女の子よりも高いと考えられます。

脳に関して言えば「かよわい」のは、女の子ではなくて男の子なんです。

(続く)

2008年4月 9日 (水)

ランニングで頭が良くなる? (16) 学習障害と運動

知的発達には遅れはないのに、「ちょとしたこと」がとっても苦手。そして往々にして不器用。 これが学習障害でした。

学習障害、と言うと、日本ではどうしても「差別的」に聞こえてしまいます。(ですから、「学習障害」と呼ぶよりは、Learning Disordersの頭文字をとって、LDというケースが日本でも多いです)

ちょっとしたことが出来ないだけなのに、「障害」なんて専門家から言われてしまうと、親としてはドキッ!としてしまいますよね。 もちろん、隠しておきたい。  ですから、LD及びそれに類するお子さんが、割合的には一クラスに2-3人はいる計算になるのですが、これまではあまり身近に感じることはありませんでした。

私が、初めてLDを身近に感じたのは子供をマレーシアの米国系インターナショナルスクールに通わせていた時でした。

「あの子はReading Dissability(読字障害)なの」 とか、「うちの子はLDなの」とか、公然かつ平然に話しているんです。 そうして、「だから(うちの子には)特別な教育が必要なの」と。

そうなんです。 LDにせよ、ADHD(注意欠陥多動)にせよ、早期に発見してその子を適切に支援していけば、色々な点でハンディーキャップを克服できるんです。

親御さんとしては、我が子の「障害」を認めるということは辛いことですが、それを認め、子供に適切な支援を与えることで、その子なりの発達の道が開かれる。と、ポジティブに考えるんですね。

そして、その支援の方法は必ずしも「勉強」を教える、ということだけではないんです。

そう「運動」です。

(続く)

2008年4月 8日 (火)

ランニングで頭が良くなる?⑮ ムーブメント教育

ムーブメント教育、というものがあります。学習障害(LD)や注意欠陥多動(ADHD)と呼ばれる子どもたちを、運動により脳と神経に刺激を与えることで、心身の発達を支援する、という教育活動のことです。

ちょっと長くなるかもしれませんが、これからしばらくこれをテーマに色々書いてみたいと思います。

学習障害(LD)。 聞いたことのある方は多いかと思いますが、一体どういう障害なんでしょうか?

「学習障害とは、全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す」
「その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定される」

ちょっと、難しいですが、例えば、本を読むときに同じ行を何度も読んだり、英語のスペルがどうしても覚えられなかったり、筆算の桁がずれてしまうとか、ちょっとした事が(ちょっとした事だけが)とってもとっても困難になってしまうんです。

そうして、そういう子どもたちは往々にして手先が不器用だったりします。

こうした「ちょっとした困難」と「不器用さ」が関係しているというところに、「運動」が果たす役割が生まれてくるんです。

(続く)

2008年3月17日 (月)

暑さに馴れる①

急に暖かくなってきましたネ。 日曜日にはレースもあり、暑さにやられた方も多かったと思います。 (かくゆう私もレースでしたが、暑さというよりはだらしない根性のおかげで敗北してしまいました)

ところで、春先のレースの失敗に「暑さになれていなかった」というのがありますが、「暑さに馴れる」というのは一体どういうことでしょうか?

若干(たくさん?)脱線するかもしれませんが、私のマレーシアでの体験談を元にお話したいと思います。

1993年に私は家族と共にマレーシアのクアラルンプールに転勤しました。 隣に写真が載っているわんちゃんも一緒です。1998年に帰国しましたから、5年間の海外生活でした。

クアラルンプールは赤道直下。 平均気温27度。一年の平均気温は±1度くらいで、正真正銘常夏の国です。 雨季はありますが、雨季といっても、一日に一回程度バケツをひっくり返したような雨と雷があるというだけで、雲が通り過ぎてしまえば、また灼熱の太陽が出てきます。

余談ですが、日本を発つ時に次男が幼稚園で、「暑~い、クアラルンプールに行くんだ」と挨拶したら、お友達が、「それはどのくらい大きいプールなの?」と可愛い質問がありました。

こんな常夏のマレーシアのスポーツと言えば、、、、ゴルフ。

炎天下での「ゴルフ」。  突然の大雨と雷の危険と背中合わせのゴルフ。 年に何人も、熱射病と落雷で死者が出る「ゴルフ」。(本当です)

なんで、こんな所(国)でゴルフが盛んなんだろうと、転勤する前は不思議に思っていましたが、暮らしてみたらよく分りました。

他に何にもすることが無いんです。

「何にも」というのは言いすぎかもしれませんが、少なくとも、「日本人的」に暮らす人には「何にもない」というのは当たらずとも遠からずです。

じゃあ、マレーシアにあるものはなあに?

それは「自然」です。 それもそのまんまの「自然」。

(そうそう、昨日のレースで旧名「そのまんま東」さんが走ってました。手を振りながら大変そうでした)

その「自然」の中のスポーツということで、まあ、ゴルフもよしと致しましょう。

あらあら、全然暑さの話にならないので続くにしましょう。

(続く)

2008年3月12日 (水)

酔っ払いのたわ言 ①ランナーであるが故に

人から聞くと、私は、決して酒癖が悪い訳では無いのですが、「程ほど」というのがなかなかできない。

ある一定量を超えてしまうと、もう止まらない。二次曲線的に酒量が増えてしまうのです。

もちろん、記憶が無くなるなんていうのは日常茶飯事。 そんな翌日は二日酔いで一日役立たず。

それでも若いころは、飲みすぎると気持ちが悪くなってトイレに駆け込んだり、どうしても飲めなくなったりしたものですが、最近はエンドレスに飲んでしまう。

なんでこうなってしまったの?????

ランニングが悪い!

ランニングさえやってなければ、こんなことにはならなかった!!!

「八つ当たりするな!」とランナーの皆さんからしかられそうですが、それも覚悟の上での言明です(キッパリ)

なんでランニングが悪いかって言うと、走っているおかげで、①痩せてしまった、②身体が強くなってしまったからです。

酔っ払いになる為のステップ(その1)

同じお酒の量を飲んでも、体重が重ければ薄まります。でも、痩せてしまったおかげで飲んだお酒は脳を直撃します。緩衝材がないんです。

で、一気に正気を失い自制が聞かなくなる→二次関数的酒量増

酔っ払いになる為のステップ(その2)

身体が強くなってしまったことで、そこそこの量を飲んでも、身体は元気で活動していられる。で、記憶を失う程飲んでいても、皆を二次会に引っ張っていくし、そこでもガンガンのんでしまう。

酔っ払いになる為のステップ(その3)

それでも酒癖が悪ければ周りがお酒をやめさせるのでしょうが、私の場合は、自分では分りませんが、とっても陽気なお酒らしく、周りがどんどん酒を薦める。

度重なる記憶喪失に反省して自重していると、「あなたが酔っ払わないと面白くない」と人の気もしらないでお酒を勧められる。

酔っ払いになる為のステップ(その4)

結局二日酔いになって翌日、「昨日のことは覚えていない」と吐露しても、周りの連中は、「そうだった? 普通だったけど」とテンで気にかけない。

酔わされて、ひどい目にあわされても、元気で陽気であるが故に周りに私を酔わしたことへの罪悪感が育たない。

朝帰りをして、酒抜きにそのまま朝ランしたなんて話をしようものなら、益々酒注ぎ攻撃に遠慮がなくなる。

ということで、ランニングが悪い! という結論なんです。

(続く)

2008年3月 7日 (金)

走ると頭が良くなる⑭足の裏最終回

足の裏。

そう、着地したときの足の裏の感覚。 これはとっても大切だと思います。

足の裏のどこからどんな強度で着地して、体重が足の裏をどう移動して、どこからどう抜けていったか。 意識しないと感じることのできない「感覚」です。

LSDバイブルの「ゆっくり走れば速くなる」では、速く走るのは簡単だけど、ゆっくり走るのは難しい、とあります。 自転車と同じでゆっくり走るとバランスを取るのが難しいのです。 そのバランス判断の基礎にあるのは「足の裏」の感覚。 これに意識を振り向ける。

この「感覚」は、眼から入る情報(前回お話したように分析が必要)と違って、直接的、現実的、具体的で、「そのものの感覚」です。 「ナマの感覚」

そうして、その足の裏からの刺激は、脳から足への刺激が脊髄の「前側」を下ってきたのとは反対に、脊髄の「後側」を脳に向かって上っていきます。

で、後脳の「体性感覚野」というところにその他の身体中の情報とともに集まってくるのです。

この集まった情報を「統合」して、次の動きの「判断」を行い、直ぐ隣接する前脳の「運動野」から脚に向かって指示を出します。

チョッと長くなりましたが、情報の流れを整理すると、

「運動野(前脳)」→「脊髄前側」→「脚・足の裏」→(着地)→「脚・足の裏」→「脊髄後側」→「体性感覚野(後脳)」→(指示)→「運動野(前脳)」

という「ループ」になります。

刺激が、足の裏と頭のテッペンの間でクルクル回っている訳ですね。 足の裏と頭のテッペン、人の中で一番長~いループです。

そうして、足の裏の感覚に意識を集中することで、この一番長~いループが活性化する。 脳に刺激が入って脳が発達していくんです。

と、いうことで、長くなりましたが、ナイキフリー。 それも裸足で。ということになる訳です。

裸足で3.0を履いていると、足の裏全体が地面と接しているのが感じられます。体重も足の裏をはっきりと移動していきます。 又、足の指が地面を掴んでいるのも感じられます。

こういう足の裏の感覚を大切にして行けば、バランスやフォームもよくなり、ついでに頭も良くなっていく、と信じて、東京マラソンに挑んだわけでありました。

(続く)

2008年3月 6日 (木)

走ると頭が良くなる⑬足の裏4

では、走るとどういう風に身体の中で情報が流れるかです。

「走れ!」という指令を脳(前頭葉)が出すと、それは、前回お話した「運動野」を経由して、脊髄の「前側」を通って手とか足に伝わっていきます。 覚えて置いてください「前側」です。

それで、右、左、右、左、と足を出す指示さえすればとりあえずは前に進む、と思うと大間違いです。よくテレビで「歩くロボット」が出てきますが、ヨチヨチ歩きしかできません。歩くことだってとってもとっても難しいことなんです。

耳の中にある「前庭」で加速度を感知したり、半規管で回転を感知したり、筋肉からの反応(例えば重いものを持つと筋肉は自然に反応して硬くなるのですが、そのときの反応情報)を統合的に判断して、次の動きを決めなければなりません。

走っている状態、スピードとか方向とか、これを感じるにはどうしますか?

「眼」、そう、これはこの「頭が良くなる」シリーズの最初の方でやりましたね。 「眼」というのはとっても大切です。

でも、「眼」からの情報に基づいて(脳が)判断することには弱点があります。

「眼」からの情報はどこへ行くかというと、先ずは「後頭部」。 ここに「眼」からの像が写し出されて(平面情報)、それを脳が「空間情報」に変換して、分析して、足を出すタイミング・スピードや、着地時のバランス調整などを身体中の筋肉に指令を出す。

う~ん、とっても複雑なプログラミングが必要そうです。

そう、実際、こうして動きを判断すると間違いが良くおきます。

お父さん、運動会の徒競走に参加して、思ったように足が出なくて転んでしまったことはありませんか?

頭だけで考えてはいけないんです。

で、足の裏。

(続く)

2008年3月 5日 (水)

ランニングで頭が良くなる⑫足の裏その3

ランニングが足裏マッサージと違うところは、脳が足裏から入った様々な情報を元にして、統合的な判断をして、走るために、色々な筋肉へ指令を出すというところです。

これをよりよく理解する為に、脳の構造をちょっとお話ししましょう。

脳は、いくつかの部分に分かれています。

右脳、左脳というのは良く聞きますね。 更に、前と後ろにも分かれています。

分かれているといっても、バラバラというわけではなく、ちゃんと繋がるような仕組みがあります。

右脳左脳で言えば、脳梁という神経の束や、小脳の近くでつながっています。 そして、言うまでもなく、右脳と左脳が綿密にコミニケーションを取れているということが、脳が高度に働くためには必要なんです。

で、ランニングと関係するのが前と後ろ。

前脳と後脳が接しているのは頭のテッペンなんですが、その接している所に何があるかというと、前脳の側にあるのが「運動野」と呼ばれる身体中の筋肉に指令を出す部分、後脳の側にあるのが「体性感覚野」と呼ばれる身体からの刺激を受け入れる部分。

分りますね。 前脳と後脳の連携を良くするには、「運動」がキーワードでありそうです。

(続く)

2008年3月 3日 (月)

ランニングで頭が良くなる⑪ 足の裏その2

前回は足の裏には身体中の神経と繋がっている。というお話でした。

で、走るとなにが起こるのか?

足の裏が地面につきますね。 これはあたりまえです。

地面に足がつくと、足の裏が刺激されます。 で、その刺激がどこへ行くか?

前回お話したように、足の裏のツボへの刺激は、反射して身体中の神経を活性化させます。 身体が元気になるのです。でもこれは身体の話。

一方、脳に対しても、足の裏の神経からの情報は伝わります。

脳にどんな情報が伝わるのか、スピード、着地の角度、身体のバランス、地表の様子、傾斜などなどとっても沢山の情報が足の裏から脳に伝わっていきます。

もちろん刺激は有無を言わさず伝わります。 文句を言っても、ずり剥けた土踏まずからの刺激は戦意を喪失させます。

無理やりに。 「無理やり」。これが大切で、我々は頭を使わずに(?)、脳に刺激を与え、脳をマッサージできる、ということは前にお話したかと思います。

さらに、よいことは、足の裏の刺激で反射して活性化する身体中の神経も当然、脳に繋がっていますので、ここでもまた、脳のマッサージができる訳です。

で、ここで大事になるのが足の裏の感覚。 きちんとツボを刺激するには、足の裏がフリーな状態になっていなくてはだめですよね。 一箇所ばかり刺激されても効果は限定的です。

したがって、「裸足でフリー」ということです。

でも、ここまでは、足裏マッサージと同じです。 私のこだわりはこれから。

(続く)

2008年2月28日 (木)

最近のニュースから「Qちゃん帰国」

Qちゃんが昆明から帰ってきました。

http://beijing2008.nikkansports.com/athletics/p-sp-tp0-20080228-328450.html

昆明は私も仕事で何回か行ったことがあります。今も同僚二人が行っています。

もちろん、高地朝ランもやりました。夏場だったので、両手にペットボトルの水を握って池の周りをくるくると。

確かに空気が薄く、走っているとチョッと頭が痛くなってきますが、2-3日もすると慣れてきました。  帰国後は、なんか凄く早くなった気になったのですが、2-3日のトレーニングじゃ変わらないんですね(アタリマエ!!)

困ったのはGPSが効かないこと。速度計がめちゃくちゃな表示をするのです。

なんでかっていうと、昆明には軍事基地があるため、どうやらGPS妨害電波を出しているようなんです。 中国、恐るべし。

まあ、Qちゃんほどになれば、GPSなんぞなくても自分のペースは分るでしょうから困らないとは思いますが。

昆明はキノコが有名で、松茸はもちろん色々なキノコが楽しめます。 大抵はキノコ鍋。とってもおいしいです。

白酒ととっても良くあって、飲みすぎちゃいます。Qちゃんも食べたのかなあ?

飲みすぎても大丈夫、昆明は漢方薬の宝庫でもあるんです。

いろんな植物があって、お花だって、昆明に行けばいろんな花の原種があるんです。 日本の種屋さんがよくその原種を集めに行くらしいけど。

Qちゃん、名古屋頑張ってください!!!

ランニングで頭が良くなる?⑩足の裏

東京マラソンは、ナイキフリーを裸足で履いて走り、自己ベストを更新しました。擦りむけた、というか火傷した土踏まずは、かさぶたになり、漸くまともな練習が出きるようになりました。

ところで、何でナイキフリーに裸足なの? っていう疑問の声が風の便りに聞こえてきましたので(笑)、ちょっと私のこだわりをお話したいと思います。

「足裏マッサージ」

痛い!っていう人も多いですが、私も女房もこれが大好きです。

マレーシアにいた頃は、1000円くらいで自宅に来てもらえ、30分程度揉んでもらうんですが、終わると身体が熱くなるし、女房なんて持病の腰痛などすっきりなくなってしまいます。 (あーもう一度マレーシアに行きたい!!!)

足の裏を揉んで貰っていると、術者から、「肩が凝ってますね」とか、「目が疲れてますね」とか「胃がもたれてますね」とか言われます。 足の裏に触るだけで、身体のどこが悪いのか分るのです。

そんな馬鹿な!ってお思いでしょうが、本当です。

科学的(?)にいうと、身体の神経は全て足の裏に繋がっているんだそうです。

「反射」、という言い方もします。 例えば、肩が凝っている(肩の神経が緊張している)と、それと繋がっている足の裏の「肩」のつぼに反射して、そこが硬くなる。

だから、その逆を行って、足の裏のつぼをマッサージすると肩の神経がリラックスして肩こりが治る。 っていう理屈です。

「なんだ、ナイキフリーの裸足で、肩こりを治す話か」

残念、違います。

やっぱり脳みその話です。

(続く)

2008年2月21日 (木)

ランニングで頭が良くなる⑨:前庭

つまり、人間は、先ずはカラダを動かすことにより、強引に脳のネットワークを育成し、そして、そのネットワークがある程度まで育った後、次のステップである知的活動に脳が使えるようになるのです。

というのが前回の終わりでした。

それじゃぁ、具体的にどんな刺激が脳を育てているのでしょうか。

赤ちゃんは「高い高い」が大好きです。 子供は、飛び降りたりジャンプするのが大好きです。 ジェットコースターとか。

こういう、自分が動いた時の感覚、これを受け持っているのが「前庭」という耳の中にある器官です。 学校でならいましたね。 忘れちゃった?(笑)

前庭の中では、逆立った毛の上に石が乗っていて、身体が動くとその石が動いて毛も動く。というような仕組みで身体の動きを把握しています。なんかそんなもんが耳の中にあると思うと気味悪いですが。

でも、この前庭からの刺激って言うのが、とってもとっても大切なんです。この刺激がないと脳が育たない。

逆説的になりますが、とっても大切だから、そういう刺激が入るとヒトは幸せに感じるように出来ていて、特に、成長期の子供は刺激に敏感なので、幸せを感じるために飛び跳ねる。 っていう具合。

なんで、そんなに大切かっていうと、「動き」というのは、「空間」という概念と一体だからです。  ここからあそこまで距離があるっていうのは動いてみないと分らない。

えっ? そんなの見ただけで分る?

それは、我々がデーターを蓄積しているからです。

見たことと、実際にその距離を動いたことと。 そのデーターの蓄積。それがあるから距離=空間を概念できる。

でも、最初はそうは行きません。 「距離」っていうのはヒトが直接に感じ取れる情報ではないんです。 最初は、自分が動いているか動いていないかのデーターしかないんです。

目で見て小さいから遠くにある、という判断も経験に基づくデーターから来ています。

だから、先ず、自分が「動いて」、その結果、景色がどう変わったか、そういうデーターを溜めていくことが大切なんです。

で、運動と空間の関係は分ったけど、それが、脳にとって何故そんなに大事なの?

これは難しいんでチョッと乱暴にいってしまうと、良く左脳は言葉で、右脳は空間を司っている、なんて事を言いますよね。 ってことは、運動により前庭から入ってくる刺激がないと、極端な話、脳の半分は育たない、ってことになってしまいます。

走ること、これは、頭脳を鍛えるための基本中の基本なんです。 前庭からの刺激で、脳に基礎となるネットワークを張る。  LSDで毛細血管に血液を通すようなものかなあ。

運動は脳のLSD !

(続く)

2008年2月17日 (日)

東京マラソン終了

東京マラソン終了!

タイムは、3時間19分で、第一回東京マラソンの時の自己ベストを7分短縮しました。

とは言っても、第一回が後半タイムが伸びたのに対し、今回はきれいに尻下がり(笑) これは頭が悪い証拠!走ってるのに良くならない(笑)。

5km 0:22:04
10km 0:22:07
15km 0:22:31
20km 0:22:54
25km 0:23:26
30km 0:24:29
35km 0:25:23
40km 0:25:32
Finish 0:11:04

おまけに、女房が止めるのも聞かずにナイキフリー(さすがに5ですが)に裸足で出走したものだから、20キロ過ぎから土踏まずが擦り切れてきて、痛み出すし、本当に地獄でした。20分を切れる可能性がなかったら、とっくに歩いていたでしょう。(あの傾斜の多い35-40kmで前5km比、マイナス10秒とは自分ながらよく粘ったものです)

ゴールしてシューズを見たら、土踏まずの所に血が滲んでいて、、、皆さん、意地を張らずにちゃんと靴下を履きましょうね! えっ? 意地張ってるのは私だけ?

そう、実は、「頭が良くなる」のコーナーで、足の裏の感覚が良く分るナイキフリーの話をしようと思っていたものですから、意地になっちゃいました。

あー、これで話題にしにくくなっちゃったな。

参加された方、お疲れ様でした。 そしてたくさんのボランティアの方、応援に来てくださった方、どうもありがとうございました。

来年も当たるといいなあ。

2008年2月11日 (月)

ランニングで頭が良くなる⑧:「学ぶ」とは

「学ぶ」とはどういうことでしょうか?

学校に行って勉強する。 本を読む。 人の話を聞く。

これは具体的な表現ですね。

では、これを一般化・抽象化して表現してみましょう。

「外にある刺激を、能動的に、自分の中に、取り入れて、統合する」

ここで「能動的に」ということの意味ですが、人の話が聞こえていても、聞こうとしなければ理解できませんよね。 この「聞こうとする気持ち」が「能動的」です。

人間には生まれながらにして能動的に見たり、聞いたり、働きかける能力を持っているといわれています。というか、能動的にしなければ世界を生き生きと感じることができないのです。これについてはまたどこかでお話したいと思います。

今回は、「刺激を」「取り入れる」というところの話題です。

先ほどの一般化・抽象化した「学ぶ」の表現に基づくと、「取り入れた刺激が脳の神経ネットワークを育む」ということになります。

で、質問です。 ハードウエアーとしての脳、即ち、脳の一本一本の神経にとって、例えば、ドフトエスキーの本を読んだときに取り入れる刺激と、走っている時にカラダから取り入れる刺激(足の裏の感覚、筋肉の緊張感など)との区別があるのでしょうか?

ありませんよね。 脳にとっては、いわゆる知的活動と知覚・運動活動との区別はないのです。

つまり、カラダからの刺激でも脳は発達するのです。

赤ちゃんを考えてみてください。  母親は赤ちゃんをどうやってあやしていますか?

抱っこをしたり、背中をさすったり、高い高いをしたり、足を持って動かしたりしてますよね。 これは、カラダに働きかけることにより、脳に刺激を与えて脳を育てているのです。

ところで、人間には、カラダの他に「心」もありますが、カラダの方はこの母親の例のように、外から「強制的に」働きかけることが出きるのに対して、心の方は、強引に働きかけることはできません。 心に働きかけるには相手の準備が必要だからです。

つまり、人間は、先ずはカラダを動かすことにより、強引に脳のネットワークを育成し、そして、そのネットワークがある程度まで育った後、次のステップである知的活動に脳が使えるようになるのです。

(続く)

2008年2月 9日 (土)

ランニングで頭が良くなる⑦ 脳はカラダに支配されている?

前回は、ロボットと人間の違いは「身体があること」というお話でした。

今回は、もう少し過激に、「脳はカラダに支配されてる」というお題です。

えっ?

「脳カラダを支配しているんじゃないの?」そう思いますよね。

「脳は意思を持っていて、その意思でカラダを動かしているじゃないか」、というのも、もっともですよね。

でも、「脳」がロボットを動かすコンピューターだと考えたら、どうなるでしょう?

確かに、コンピューターからの命令でロボットは動きます、でも、「どう」動くとか、動いて「何」をするか、先ほどの「意思」はどこから来るのでしょうか?

コンピューターの場合は、そう、プログラムですよね。 では、人間の場合は?

これもやっぱりプログラムで、脳の中にある神経のネットワークがカラダに命令している訳でしょう。その意味では「脳」はカラダを支配しています。

でも、真の「支配者」は誰でしょう?

コンピューターの場合は? プログラムを作ったプログラマーですよね。

人間の場合もきっとプログラムを作った「何か」が真の支配者なんでしょう。

では、誰がそのプログラムを作ったのでしょう?

それが、「カラダ」なんです。 カラダからのあらゆる刺激が脳のネットワークを育み、プログラム化し、コンピューターがロボットを支配していると一見思えるように、あたかも、脳がカラダを支配しているように思えるのです。

カラダからの刺激(インプット)が大切なのです。

カラダからの刺激を得る為には、じっとしていては駄目ですよね。 刺激を得るためには動かねばなりません。 例えば、動けない赤ちゃんは自分と他人の区別がつきません。「空間」というものを認知できません。

動くこと、これ、運動ですよね。 そして、その運動の中でも「走る」ということは特別な位置にいるんです。

(続く)

2008年2月 4日 (月)

東京マラソン向けて最後のロング

土曜日に東京マラソン前の最後のロング31キロをやりました。

これで、今回のロングは計8回。

11/25  30km @5:09
12/9   30km @5:50
12/16  30km @5:12
12/24  33km @5:37
1/13   33km @6:24
1/20   39km @5:49
1/27   33km @5:28
2/2     32km @6:23

どういう訳か、尻下がりのペースになっています。

まあ、疲れが溜まって来たという事なんでしょうが、身体の方は週一回のロングに慣れて来ている様なので、後2週間の調整で疲れを抜いて、本番に臨みます。

2008年1月28日 (月)

ランニングで頭が良くなる⑥ 身体感覚

これまで、「眼」を切り口にランニングと脳を考えて来ましたが、これからは視点を変えて、「カラダ」とのつながりで考えてみたいと思います。 「眼」がミクロだとすれば、「カラダ」はマクロで、 「眼」よりも、もっと根源的で大切なテーマだと考えています。

「脳」ということを考えたとき、コンピューターと人間で一番大きく違うところは何でしょう?

人間には心がある? 人間は自分でモノを考える?

確かにそうです。 でも、それは「現象」ですよね。  では、何がその「現象」を作り出しているんでしょう。

それは、人間にはあってコンピューターににないもの、「カラダ」だと思います。

「ロボットには身体があるじゃないか」 との指摘が出てきそうですね。

でも、ロボットは興奮すると心臓がドキドキしますか? 悩むと胃が痛くなりますか?

ロボットにとって、身体は正に「手足」でコンピューターが操作する物体でしかありません、しかし、人間にとっては、心とカラダは一体なんです。

ちょうど、今日、発達障害と運動に関する記事が出ていましたので、リンクを作りました。

http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiijan0801475/

臨床の現場では、「ムーブメント教育」というのも実践されていたりします。

脳との関係も含め、少し考えて見ましょう。

2008年1月27日 (日)

3時間走

来週末は娘の受験本番なので、今日が東京マラソン前 最後のロングランです。

4時半に起きて、5時から8時まで、33キロ。

これで、11月末からの2ヶ月で7回目の30キロ超です。

先々週33キロ、先週39キロ、今週33キロと、詰め込んでいるように見えますが、中二日とっているので、30キロを超えても、しっかり坂道を上れました。

毎年、こんなにロングを重ねることはしないのですが、今年は、年齢(47)を考えて、「新ゆっくり」を参考に練習方法を変え、積極的休養(jog, LSD)をやめ、超回復を狙って完全休養にし、その分ロングを増やしました。

変えて解ったのは、朝ランしかしない私にとって、完全休養=睡眠時間増、なんですね。おかげで体調も向上し、超回復とダブルで効果が上がったようです。

能書きだけでなく、結果に繋がるといいんですが(笑)

朝食は、アーリオ・オーリオに缶ビール2本、昼食はフライドチキン2本に缶ビール1本。そろそろ体重も抑えなくては。

2008年1月23日 (水)

ランニングで頭が良くなる?⑤ 同時処理

「リラックスしてボーっと読んだ方が理解は早い」

どうしてこんなことが起こるのでしょうか?

ヒトの脳は、コンピューターで言えば「分散系」で、極端な話、それぞれの脳部位がばらばらに活動しているといっても過言ではないかもしれません。

それでも、なんとなくまとまりが取れているように「感じる」のは、ヒトのワーキングメモリに容量制限があったり、そのワーキングメモリにある情報を操作するCPUに統合性があったりするからだと思われます。

前にも述べましたが、ワーキングメモリとは、CPUのレジスタの様なもので、ヒトの「意識」が「直接」に働きかけることができるメモリみたいなものでしたね。

ちょっと話がずれたので元に戻しますと、脳は「分散系」ですから、色々なことを「同時並行処理」することが出来ます。 と、いうか、元々脳は勝手に活動できるのでしたね。

速読するには、この「同時並行処理」を利用するのです。 複数の文章を同時並行処理して「一気」に理解してしまうのです。 同時並行処理をするには、一つの事柄に執着(集中)があっては駄目ですので、リラックスして、ボーっと読むのです。消極的集中です。

でも、その方法では、読む(見る)ことは出来るけれど、文章構造(文法構造)が解らなければ内容は理解できないじゃない。との疑問が残りますよね。

でも(でもが続きますが)、ヒトの脳は、我々の文法に基づいて物事を考えているわけではないんです。脳の中では、脳独自の言葉・イメージと文法で物事を考えます。寧ろ、この脳独自の文法に基づいて(模して)生まれたのが、日本語の文法だったり、英語の文法だったりするのです。

ですから、文章は逐次的に読んでいく必要は必ずしもありません、が、平面的に広がる文章から重要な言葉を一瞬にして抜き出す為には、読んでいる内容についての十分な知識・理解と、筆者が書こうとしていることを先読みすることのできる高度な想像力は必要になります。

訓練をつめば、聖徳太子の様に7人の話を同時に聞くことができるようになります。囲碁の名人のように一瞬にして100手を読むことができます。もちろん、誰でもではありませんが。

ランナーの皆さん、ですから、残念ですが走るだけでは頭は良くなりません(笑)

次回は「身体感覚」です。

2008年1月21日 (月)

ランニングで頭が良くなる?④ 集中って何?

読書の達人は「周辺視を大いに活用しています。例えば横書きの本を読むときに、目を上から下にまっすぐ動かします。

囲碁の達人は、一秒の間に数百手を読むといいます。

よっぽど集中力があるのでしょうね、と思いきや、こういう達人の方が考えているときは脳はとってもリラックスしているのです。

昔、英語のリーディングで、知らない単語がひとつでもあると、それに気を取られて何度読んでも文章が頭に沁みてこない、っていう経験はありませんか? 知らない単語ひとつで全部が駄目になっちゃう、特に、緊張した試験の時によくあったパニックです(私の場合)。

以前、ワーキングメモリには容量制限があると申し上げましたが、一つの事に執着(積極的集中)してしまうと、情報の仮置き場であるワーキングメモリが一杯になって、他のことを受け付けなくなってしまうんですね。

文章の中のひとつの文字をじっと見つめると、他の字は読めませんでしょう?。

だから、文章を読むときにはリラックスしてなければなりません。そして、フォーカスを甘くして、目を大きく見開いて(見開くとフォーカスが甘くなります、逆に集中するときは目をしかめますよね)、全体をぼやっと、眺めるのです。

リラックスすると、執着とは別の意味での集中力が増すのです。消極的集中、とでもいいましょうか。「無為の境地」みたいな、そうすると周辺視の活性も上がってきて全体が見渡せるのです。

では、どうやったらリラックスできるんでしょうか? 後日、詳しく書きますが、脳にはリラックスを促す部位があるのです。これがキチンと働かない人もいます。ここを積極的に働かせてやればいいんですね。 やっぱり、ランニングです。

ランナーの皆さん、走りながら音楽なんて聴いていないで、もっとボーっとしましょう。ボーっとしてながら周りに注意を配り、リラックス脳を鍛えましょう。いつもやってる? そう、そのままでいいのです。

だけど、「全体が見渡せたって、読書の達人のように、一瞬にたくさんの文章を見渡せたって、ひとつひとつの文章の中身がどうなっているか判らないと文章の意味は解らないじゃない」とか「リラックスするってことは考えないということじゃないの?」っていう疑問が当然沸いてきますよね。

この辺については次回。

2008年1月20日 (日)

39キロロング。入試申込書送付。

本番(東京マラソン)4週間前に39キロ(3時間47分)、それも先週の33キロに続いてのロングだったのですが、30キロまでは楽しく走れました。さすがに30キロ超えると足に来ましたが。

都心から15号線(大学駅伝で走る道)の勿論歩道を走ったのですが、この道は一番東側のメイン道路ということもあって、大きな交差点で邪魔されることが少ないのでとても走りやすいです。排気ガスもそれほどでもありません。

前回は3年前に長男を高校受験の試験会場まで送った帰り、今回は、娘の中学入試申込書を学校に一番近い郵便局に持ち込んだ帰りでした。

始発に乗って行ったのでさすがに一番かと思ったのですが、郵便局のオジサンに聞いたら、なんと、0時前からならんでいた人がいたそうです。(今日・明日の日付でなくては有効ではないので)

もっとガッカリしたのは、今日の朝に速達でだせば、今日の午前中には届けてもらえると思っていたのですが、郵便局のオジサンいわく、「速達にする必要はありませんよ。学校が受け付けてくれないので、明日、全部纏めて送ります。」って。
ということは、明日の朝出しても同じって事? 娘には言いませんでしたけど。

ランニングで頭が良くなる?③

前々回(①)に、目の動きには一箇所を微動しながら見つめる「固視微動」というものと、突然とワープする「サッケード」(解りにくいので「跳躍運動」と言い直します)があると申し上げました。

それじゃあ、文章を読むときの目はどう動いているのでしょう?

順番に、流れるように、文字を追っているのでしょうか?

試しに、ここの文章を一文字ずつ追っていってください。

   

イライラしますよね。意味をつかんで読もうとすると、目が自然と「跳躍」してしまいますよね。

そうなのです、文章を読むときは固視微動と跳躍運動を繰り返して読んでいるのです。

そして、研究によると、「目が跳躍している時は、脳は何も見ていない」ということが解っています。

あれ? それじゃあ、どうして文章の意味が解るの?

という疑問が当然沸いてきますよね。

実は、注目している文字の周り(上下左右)の「眺め」からくる情報を利用しているのです。 これを「周辺視」といいます。

例えば、野球のプロ選手はボールを持ったピッチャーの手ではなく、ピッチャーの「肘」に焦点を当て、周辺視を利用してボールを追いかけます。ボールを注視していては追いきれないのです。

同じように、剣道の熟達者は、竹刀ではなく、相手の顔をみて、竹刀は周辺視で追いかけます。

文章を読むときもこの周辺視と目の跳躍運動の組み合わせで読んでいくのです。

ですから、周辺視を活性化し、又、跳躍運動能力を強化することが、読書力の上昇に繋がっていくのだと考えています。

ランナーの皆さん、走っているときは、前を見ながらも、周辺視で道に犬の糞(笑)が落ちていないか常に注意していますよね。車の動きにも注意していますよね。

ランニングは読書力も鍛えているのです。

でも、目の動きだけを鍛えても駄目、という話を次回に。

2008年1月19日 (土)

ランニングで頭が良くなる?②

先週は神戸大震災のメモリアルでしたが、その大震災の時、トラウマの治療法で威力を発揮した療法にEMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)というものがあります。なんか、難しそうな名前ですが、中身は簡単で、セラピストがクライアント目の前で指を左右に振り、クライアントはその指を目で追いながら過去の外傷体験を想い出す、というだけのものです。

「頭で何かを想いながら」「目を左右する」だけで治療の効果が出るのです。 不思議ですね。

ランナーの方々、これ、気づきません?

走っていると、目は、自然に周りの景色を追い、行ったり来たりしますよね。

しかも、頭の中は空っぽにしていても、自然といろんなこと、楽しかったこと、悩んでいること、が浮かんできますよね。 正に、EMDRと同じような状況です。

私にも経験がありますし、ランナーの皆さんにも経験があると思いますが、何か思い悩んでいたり、仕事で問題を抱えたりしていても、ジョギングから帰ってくると、何故か問題が解決してしまっている。 EMDRと同じような効果ですよね。

走ることで、心肺身体だけではなく、きっと目の運動神経も鍛えられます。

ランナーの皆さん、走るときは、周りの景色をよく見てくださいね。

次回は、読書能力との関連です。

2008年1月18日 (金)

ランニングで頭が良くなる?①

走ると頭が良くなる?

海外での英語教育の項で、ワーキングメモリ云々との話題が出ましたので、ついでと言ってはなんですが、運動、特にランニングと脳との関係について私見も交え触れて行きたいと思います。(ご意見・ご批判歓迎です)

「走ると頭が良くなる」と時々言われることがあります。

運動すると頭がスッキリする、というような経験をされた方も多いかと思います。確かに運動すると血行が良くなって頭に酸素と栄養が良く回る、ということもあります、又、運動するとある種のホルモンが出て、海馬という脳の記憶を補助する部分が大きくなる(というか小さくなったものが回復する)とも言われております。

でもそれ以上に運動と例えば読む能力とは非常に深い関係があるのです。

極端な言い方をすれば、「読書も運動である」とも言えちゃうかもしれません。

「眼を鍛える」というような言葉を聴かれた方もありますよね。

「そんなアホな」と思われる方、ちょっと考えて下さい、本を読むとき眼を動かします。これも立派な運動のひとつなのです。

しかも、この眼の運動は、大変デリケートなもので、そうですね、例えば、ハチの様な動きかたをします。花の傍で細かく前後して留まり、その次には、さっと隣の花まで「ワープ」する。 心理学では前者を固視微動、後者をサッケード運動と呼びます。

これがうまくいかないと、文字が読めなかったり(読字障害)、世界が死んだ様に見えてしまうのです(離人感)。

二日酔いで眼がよどんでいる時、世界がなんか暗いですよね。これも眼がキチンと動いていないのが一つの理由だと個人的には思っています。

この眼についてはまだ続きます。

2008年1月17日 (木)

ブラジルでの珍事

酒にまつわる話題をとの見えないプレッシャーを受けたので一題。

今は行くことも少なくなりましたが、有るプロジェクトが盛り上がっていた頃、毎月ブラジルに出張していました。

週末をブラジル(サンパウロ)で過ごす事も多く、当然にロングの朝ランになる訳です。

朝飯(日本食ビュッフェ)を食べて、8時過ぎにホテルを出て20分程走ったところにあるイビラプエラ公園がトレーニング場でした。木立の下を走る一周3km程度のコースがあり、2時間半程走り、そこから20分程のところにある日本人街で昼飯を食べる、というのがお決まりのコースです。

12時位に食堂に着く段取りとなっている訳ですが、当然のごとく、食い物だけでは終わるはずない。例えば、野菜炒め+トンカツ定食を頼んで、先ずは、付け合せのサラダでビール一本。その後、カイピリーニャというサトウキビから作ったウォッカに切ったレモンと氷が入っているカクテル(水は入っていないのでかなり濃い)、これを野菜炒めと一緒に2-3杯。なぜ、野菜炒めかというと、冷めてしまうからです。

これで1時間程も過ごした後、漸く、トンカツに取り組む。このトンカツがまたカイピリーニャに良く合うもので、さらに2-3杯。食事が終わる頃にはもう気分よろしく出来上がってしまいます。 終わると、大体が2時を回っているので、のんびりホテルまで20分程の道を歩いて帰るわけですが、しこたま酒が入っているので眠い。帰るのが億劫になる。

それでもよたよた歩きながら帰るのが常でしたが、あるとき、橋の脇にある緩やかな傾斜が目についた。昼寝にぴったり。向かいにホームレスと思われる母子が陣取っていましたが、白昼だし、車の往来は多いのでまさか襲われることもなかろうと安心をくくって一眠り。

と、しばらくして気配を感じたので目を開けてみると、さっきのホームレスの母が近寄ってきて、「ポリス、ポリス」と話しかけてくる。

こっちは、英語ならともかくポルトガル語はちんぷんかんぷんなのですが、私の事をポリスと勘違いして恐れているのかと勘ぐってみて、「NO、NO ポリス」と答えて寝ようとしたが相手には拉致があかない。こんどはあっちへ行けという手振りもつけて「ポリス、ポリス」。 まさか、この母が張り込み中のポリスな訳もあるまいにと思いながらもしょうがなくホテルまで帰りました。

翌日、駐在員にこの話をしたところ、まず駐在員の第一声は「よくもそんな危険なことをしたな」と。まあそうかもしれないが、こっちには取られるものは何にもないし。それにしても「ポリス」の意味が解らんと駐在員に問えば、答えて曰く、「そりゃ、日本人がそんなところで寝ていたら、こりゃ危ないとポリスが注意しにくる。そうなると、その母子もついでにせっかくのねじろを追っ払われることになるので、迷惑だったんだろう」と。

ホームレスに嫌われるような人間に落ちぶれてしまったのか、と残念に思い、で、思い出したのが、20数年前の東京駅でのホームレスの人たちとの出会い。

これについてはまた次回。

2008年1月13日 (日)

33キロLSD。東京マラソンに向けて

娘が入試で女房が付き添って行き、時間が出来たのでLSDをしました。
3時間半33キロ。

この1ヶ月半で5回目の30キロ超だったんですが、スローだったせいもあるのか、気分良く余裕で走れました。
先週の5キロの方がよっぽど辛かったです。

これが東京マラソン前の最後の30キロになるのでしょうか。来週の体調しだいです。

2008年1月 9日 (水)

目覚めて已む無くスロージョグ

5:25スタート、7:00帰着。 スロージョグ。 13.4キロ。

ゆっくり寝ようと思ったのですが、どうしても目が覚めてしまい、やむを得ず(?)走りました。
寄る年波には勝てません。

明日こそ休みます。

2008年1月 8日 (火)

ジョグ

ジョグ 16キロ、1時間53分。

一昨日5キロしか走ってないくせに、昨日は筋肉痛でお休み。
違う筋肉を使ったのは分かるけど、ちょっと情け無し。

不動坂のそばの第一パンの工場にベーカリーアウトレットを発見。
7時開店だから、週末に寄って見ます。出来立てパンが安いのかなあ。
女房に話したら、「アウトレットって出来損ないじゃないの?」だって。

2008年1月 6日 (日)

5kmレース

地元のレース 5kmに参加。19分48秒。

5kmのレースには初めて出ましたが、もう二度と出たくないほど心肺がバコバコでした。足は平気なのに。
最後の上り坂が地獄。高低差100mはきつい!!!

2008年1月 3日 (木)

駅伝ランナーの想い出

2時間LSDのつもりで、コースを変え、駅伝のコース(不動坂)を回ってきました。

そういえば、○応が記念大会で出場した時、箱根の坂を上った男が10年程前に私の下に入ってきました。

シャイな彼の酔った時の口癖は、「私は脱ぐと凄いんです」

言う相手が悪い! 可愛そうな彼は、しょっちゅう公衆の面前で脱がされていました。
今、彼はヒューストンにいるので、一緒には走れませんが。どうしているかな。

駅伝ルートを通ったおかげで、だんだん調子が上がってきて、最後は坂道でのスピードプレーになりました。18キロ。

2008年1月 1日 (火)

初朝ランで富士山初日の出

あけましておめでとうございます。

富士山が見たかったので、いつもとコースを逆にしました。
6時15分には薄っすらと富士山の影がでてきて、丘の頂きに人が集まり始めました。

時間調整の為、頂きでショートインターバル、初日の当る富士山を眺めた後、初日を正面に帰ってきました。

おかげで昨夜の酒は抜けましたが、これからまた酒が入ります。

15.5キロ、1時間38分。
気分の良い朝ランでした。
一年の計は元旦にあり。

2007年12月31日 (月)

朝ラン LSD

11月末からの1ヶ月間は、「超回復」を狙ったポイント練習を行ってきました。中三日で30キロ超走(計4回)と15キロのペース走の繰り返しだったんですが、さすがに疲れが回復してこなくなりました。

そこで、方針変更して年末年始はLSDをやることにして、昨日今日と2時間LSDです。

1月中旬にもう一度ロングをやって、2月の東京マラソンの調整へと向かいたいと思います。目指せ3時間15分切り。

2007年12月28日 (金)

世界を走る

仕事柄、海外出張が多くこれまで朝ランした国は、アメリカ、中国、韓国、スペイン、イギリス、ベルギー、スイス、ブラジル、インド、マレーシア、ドイツ、フランスの12カ国。

ランシャツとシューズだけ持って行けばどこでも走れるというのがランニングの手軽さですよね。

追々、いろんなエピソードを書いて行こうと思っています。

破れた靴下とラン

女房が「なんで私がこんなことしなきゃいけないの」と言いながら勝手に繕ってくれた靴下を履いて16.3キロ、1時間33分。途中10キロを50分。
中三日なのにペースが上がりません。疲れが溜まってるのかなあ。今週末にも30キロをやろうと思っていたのだけれどどうしよう。

2007年12月24日 (月)

ロング

今日は中三日で33キロ、3時間5分でした。これで3週連続30キロ。東京マラソンの為のロングの練習なんですが、さすがに3週連続だと最後は足に来ました。

でも引き続きトレーニングは「量より質」で月間走行距離は求めないで、1-2週間に一度のロングと、平日の15キロ程度のスピード練習をポイントに後は、睡眠時間優先で、積極的休養よりは完全休養でやっていこうと思います。